計画・スケジュール

震災から5年目、2015年度の方向性

東北には、これまでの4年間で生まれてきた多くの新しい可能性があります。地域内での自然エネルギーや経済の循環モデル、高齢化に向けた地域医療・福祉の取り組み、豊かな資源を活用した六次産業化、地域の歴史や伝統に根ざしたツーリズムなど、ひとつひとつの事業規模は小さくとも、その地域ならではの資源や特性を活かしながら、新しい顧客やマーケットを生み出した事業が生まれています。
震災前から人口減少・高齢化が進み、経済が縮小してきていた東北においては、従来型の公共事業による雇用維持ではなく、このような新しい事業の創出(スタートアップ)こそが、次に続く担い手たちにとっての出番やチャンスを生み、そして未来への希望につながっていくと、感じています。こうした可能性を形にしていくための人材へのニーズは、継続的に私たちのもとに寄せられています。
そこで、震災から4年目の昨年度より、「右腕プログラム」のリニューアルと、東北のハブ機能の強化を重点テーマに取り組んでおります。今年度も昨年度から掲げている2つの重点テーマを、更に力強く推進し、具体的成果を生み出していくことで、復興を起業家精神溢れる自立のスパイラル、そして、「5年後も10年後も若者たちが集い、起業家精神溢れる東北」が実現されていくことに、貢献していく所存です。

2つの重点テーマ

(1)右腕プログラムのリニューアル
(2)東北のハブ機能の強化

活動方針① 右腕プログラムのリニューアル

・東北で始まっている「日本の未来に必要な事業づくり」を応援するプログラムとして、仕組みを再開発する。
・エントリーする右腕人材にとって、地域再生・活性化を担う人材としての成長を促進するプログラムとして、研修機能を強化する。
・東北のリーダーたちとともに、外部からの人材を巻き込んでいくための仕組みとして、プログラムを育てていく。

活動方針② 東北のハブ機能の強化

・2年間で東北の中からモデルとなるハブ機能を3団体創出する。
・東北のハブ機能やコーディネート機能を担う組織・人材のための研修プログラムを開発し、沿岸部中心に10地域程度を巻き込む。
・東北や首都圏の大学などと連携し、被災地へのインターン派遣の仕組みを開発する。

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