情熱ある一歩から志あるプロフェッショナルへ

日本で初めてのソーシャルベンチャー向けビジネスプランコンテスト「スタイル」も今年で3年目を迎えました。

初回のスタイル2002では71件、昨年の2003では92件の応募を頂き、いずれの回のファイナルプレゼンテーションも素晴らしいものとなりました。通常のビジネスプランコンペではなかなか見ることができない、自らの原体験や強い動機に基づいた発表者の姿や言葉には、社会への強い訴えと実行力、そして心を揺さぶる迫力があったと思います。

さて、今年のスタイル2004は、更なる進化を目指します。ここ数年で、社会起業や、ソーシャルアントレプレナー、ソーシャルベンチャーという言葉を耳にする機会は随分と増えました。地域の活性や、住民による公共づくり、新規の事業開発のアプローチとして、もしくは、持続的なNPO活動、企業のCSR(社会的責任)やSRI(社会責任投資)の文脈でも度々登場します。何よりこの三年間で、こういう生き方や働き方での挑戦に関わりたいと考える若者や働く個人は、確実に広がっていると言えます。

この「スタイル」では、毎年、本当にたくさんの数の、若者による真摯な社会への挑戦の宣言を込めたプランが届きます。昨年、92件集まったプランは、それは壮観でした。日本はどんどん良くなろうとしている、と心底感じさせます。しかし一方で、誤解を恐れずに言ってしまえば、人生のステージの中で、若者が夢見ることは簡単なことだとも言えます。やはり、胸に秘めた志を実現させるためにはプロとしての実力を磨くことも必要です。

スタイルは、「ブラッシュアップコンテスト」です。一人ひとりの挑戦者が、夢見ることだけに終わらず、実際の社会に少なからず影響をあたえ、価値を生み出していく自覚と実力をもったプロフェッショナルとしてテイクオフしていく。ここには、そのための成長の機会があります。多くの志ある起業家やプロフェッショナルが集い、プランのブラッシュアップのプロセスを支えています。同じような志をもつ挑戦者や、協力したいという応援者たちとも出会います。プランの進化を通じて、自分自身を磨いていく過程にもなります。

 

私たちは、この社会において、ひとりの力は大きいと考えています。

社会起業は、よく言われる通り、必ずしも人類の歴史のうえで全く新しい潮流というわけではありませんが、情報技術(IT)が発展し、変化の多い昨今において、個人から始まる事業的アクションのインパクトや広がりはかつてなく大きいと言えます。

最初は小さくとも、自ら出会った問題や自らの取り組みを、そしてその解決のビジョンをまずは多くの人に伝えてみる。さらにはそのアプローチを事業という形で示す。事業化とは、決してやさしいことではありませんが、これは継続的に人を巻き込み、成果を出す仕組みや場を作り上げていくことです。

そんな、この社会を変革していく、きっかけを作ることの出来る若い情熱を必要としています。あなたの挑戦の姿から、そしてできれば、自らつくりあげた変革の仕組みや場を提供することで、この社会を変革していこうとする、一人ひとりの意思(Will)をこのスタイルでは募集しています。プランの提出をはじめ、関わり方はさまざまです。ぜひ、あなたの存在や意思を、お知らせ下さい。

今年も、スタイル2004が始まります。
みなさまのご参画をお待ちしております。