緊急・短期の被災者支援(終了)

震災発生直後の3月14日、本プロジェクトはまず緊急を要する被災者の支援からスタートしました。約1ヶ月半の取り組みの後、中長期的な復興支援活動である右腕派遣プログラムに移行しました。

1. 被災者支援プロジェクト「つなプロ」への参画

3/14に宮城・関西・東京の複数団体が連携して始まった被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ※)に幹事団体として参画し、震災弱者支援のためのコーディネート機能の確立に向けて活動をして参りました。

のべ378人のボランティアが3/29-5/1の計33日間に、宮城県内443箇所の避難所を、計965回巡回訪問。「避難所から、これ以上の状況悪化者を出さない」ことをミッションに、避難所での課題・困りごとを「発見」し、専門NPO、特殊物資などと「つなげる」活動を展開しました。

また、3/17-5/1までの期間、現地仙台本部長やエリアマネージャーなどを中心に、東京の社会起業家やETIC.プログラムのOBなど、15名が現地に参画。彼らの活動を支えるための活動支援金として、震災復興リーダー支援基金より4,073千円をつなプロに拠出しました。5月以降は、避難所の統合や仮設住宅への移動、更には自宅避難者の増加などを踏まえて、宮城県全域での活動から、市町村単位での地域密着型の活動へと移行しました。

つなプロについて

「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)」は、被災地でこれ以上の死者・状況悪化者を出さないために、被災者の課題や困りごとを発見して、専門性を持つNPO等への支援につなげることをミッションとする合同プロジェクトです。
NPO法人ETIC.はつなプロに幹事団体および東京事務局としても活動しています。これにより、現地のニーズを的確に踏まえながら本プロジェクトを展開しています。

ニーズ 対応
例1 要介護者1名がストマ(人口肛門)を付けている。しかし、震災後、該当者のサイズにあう備品のストックが残りわずかである。 ストマの型番を聞いたのち、CLCにつないでストマの手配と看護師の派遣を依頼。東海大学医学部の医療チーム(石巻赤十字と連携)にも伝え、今後のフォロー体制も確立。
例2 ADHDの3歳女児がいる。多動で夜叫等があり、周囲の人が困っている。 みやぎ発達障害サポートネットより紹介された発達障害の子ども支援専門家らのグループが避難所を訪問。

つなプロ公式サイトはこちらから
http://www.hnpo.comsapo.net/portal/tsuna-pro/portal.index

2. 救援活動に取り組むリーダーへの活動助成

震災発生後、いち早く被災地に駆けつけ救援活動を行ったリーダーに対し、活動の支援を行いました。

株式会社ファミリア代表取締役・島田昌幸氏の炊き出しに対し、 食料品等の物資支援を実施

震災発生から2日目。マルシェジャポン仙台(直売市場)を運営していた株式会社ファミリア代表取締役・島田昌幸氏(28歳)は、関係のある農家などの協力を得て、有志で炊き出しを敢行。3月末までに2万食以上の炊き出しを実施しました。
ETIC.は島田氏が大学卒業後に独立した時から連携・協働関係にあり、震災発生から4日目に彼から届いた「とにかく食料を送って欲しい」という応援要請を受け、全国の仲間に呼びかけ、食料品を中心とした物資支援を実施しました(運送協力:株式会社ウインローダー)。
また、仙台市内での物資拠点となる倉庫運営も引き受けるなど、緊急時において、現地でリーダーシップを発揮し続ける島田氏に対して、その活動を支えるための資金面での支援も行いました(震災復興リーダー支援基金より300万円を助成)。

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