シングルマザーを対象とした就職・転職活動のサポート事業立ち上げ
NPO法人ウインク (東京)
http://www.npo-wink.org/
プロジェクト・団体がフォーカスする社会的課題と解決の方向性
特定非営利活動法人ウインクは、97年12月より「母子家庭共和国」というシングルマザーの大集団を母体とし大きく成長してきました。母子家庭はもとより父子家庭も含む単身家庭へのサポートを使命のひとつに掲げています。
これまでの活動を通じて多くの家庭問題に接してきました。家族が病んでいます。一言で表すなら「ひずみ」。ひとり親家庭のみならず、沢山の家庭が今「ひずみ」を抱えています。

この家庭のひずみの正体は、親世代のひずみといえるものだと考えています。子ども達はその影響をダイレクトに受け、まるでリトマス試験紙のように鮮やかに反応を示します。あるときは不登校に、またある時は心身症に、会話や笑顔のない家庭が増えています。親から愛されてないのではないかという不安が子ども達の表情を暗くしています。
子ども達にとって理想像であるはずの大人達が、親世代のもっとも重要な責任である「子どもに夢を抱かせ、心身ともに健やかに成長していく姿を見守る」ことがまったく出来ていないのが現在の問題点です。
そこで大人が大人であるプライドを持ち、労働する喜びに浸れる環境つくりを目指し、家庭、地域、社会において相互扶助ネットワークを推進し、それぞれの場における大人世代の責任の全うを考える機会を広く提言したいと考え、2002年7月特定非営利活動法人ウインクは設立されました。
2分10秒に1組の割合で、離婚夫婦が生まれてしまう現代。幼児虐待、ドメスティックバイオレンス、女性の生き方、夫婦のあり方、家族とは・・・。ウインクには、さまざまな家庭の悩みを抱えた人が毎日訪れます。ウインクは、家族の問題における対面カウンセリングはもちろんのこと、これまでに家族の問題における調査出版や、シングルマザーのための共同住宅の運営、最近では子供の貧困問題解決のために「Go toチャレンジ子ども基金」の設立など、少ない事務局体制の中で様々な事業を仕掛けてきました。
そして今回、シングルマザーを対象とした就職・転職活動をサポートする事業「ママのハッピーワーク」を立ち上げることになりました。この事業は、社会で厳しい環境におかれているシングルマザーに対して、楽しく誇りをもって働いてほしい、そのような社会環境をつくりたいという思いでスタートします。決して雇用環境がよい時代でないですが、ここで敢えて声をあげることで、市場をつくっていく大きなチャレンジとなります。
具体的なプロジェクト内容と期待する役割
シングルマザーの就労の問題は大きな社会問題です。小さなお子さんを持ち、働くシングルマザーの就労率は9割以上なのに正規雇用が5割にも達しない現状。多くのシングルマザーがパート就労やダブルワークで子どもとの時間がとれない悩みを抱えています。これは、シングルマザーの問題というよりも次世代の子どもたちが充分に親との時間を持てずに育っていくというところに問題があると思っています。

親世代の貧困が子世代の貧困につながってしまう「貧困の負の連鎖」。また就労環境が悪いゆえに起こる子供の健全育成の阻害。その二つ問題を同時に解決することを目指すのが、今回、本格的に立ち上げる「ママのハッピーワーク」事業です。
具体的には、シングルマザーの就職・転職を支援するため、現状のシングルマザーに関わる就労事情・課題の調査・分析、シングルマザーを採用してくれる法人への提案営業、シングルマザーの就労に関する社会・法人への啓蒙のためのセミナー企画・運営(ソーシャルプロモーション)、就職・転職を希望するシングルマザーへのプロモーション活動、など事業の推進役として、あらゆる業務に関わって頂きます。
勤務条件
| 勤務頻度 | 原則、週5日 |
| 勤務時間 | 9:00〜17:00 |
| 勤務地 | 東京都新宿区 |
| 活動支援金 | 5万円/月程度 |
| 活動手当 | 自宅からの交通費は別途支給 |
経営者メッセージ
NPO法人ウインク 理事長 新川てるえ
ウインクが目指す家族問題の解決とは?
1997年12月に2度目の離婚を経験したばかりの私が立ち上げたサイトが「母子家庭共和国」です。当時、離婚はかなりネガティブなものだったので「母子家庭」で検索してもヒットするサイトがなく、仲間と悩みを共有したいと思い、自力で立ち上げたサークル的活動でした。
2001年に母子家庭に支給されている児童扶養手当が削減されるという改悪案が上がった時に危機感を感じ当事者団体として声を上げなくてはと、NPO法人ウインクを設立しました。
我が国は諸外国に比べるとまだまだ子育ての責任を自己責任に課すのが好きな国で、児童扶養手当は一人親家庭の子ども達が健全育成するために必要な命綱であるのに、削減する傾向にあります。

ウインクの理念は「多様化する家族の問題を受け止めて差別のない社会を作ろう」です。特に子ども達に関してはどんな家庭に生まれ育っても平等であるべきだと考えています。
ひとり親家庭を支援していると言うと「勝手に離婚した人たちを支援する必要はないのでは?」と苦言を口にする人もいますが、離婚した親の支援ではなく、そこで育つ子どもたちが差別されないようするための支援です。
「新川流闇なべ」を体験しませんか?(笑)
差別偏見なく様々な人を受け入れていくやりかたを「新川流闇なべ」と名づけた人がいますが、私はいろいろな事を柔軟に取り入れられる性格なのかもしれません。
NPOはスタッフの夢の実現の場所でもあります。力強い仲間と様々な夢に囲まれて、団体が成長していく様子がとっても快感です。
理事長というのはNPOでは全体責任者。その責任はとても重いのですが、多くの人が私達の活動に共感してくれるように日々、精一杯努力中です。
私のウィンクでの役割は外交官みたないなものでしょうか…?
多くの支援者を巻き込んで楽しく活動の幅を広げたいと思っています。日本一のNPOと呼ばれるように全力投球で頑張っています。
明るくて人が好きで楽しいことが好きな人にはウインクはとっても魅力的な場所です。