受入先・プロジェクトの紹介

児童買春問題解決のための「親の仕事」創出事業のマネジメント

NPO法人かものはしプロジェクト (東京)
http://www.kamonohashi-project.net/

 

プロジェクト・団体がフォーカスする社会的課題と解決の方向性

カンボジアでは、10代の子どもが強制的に売春宿で働かされています。時にはドラッグ漬けにされ、強制的に働かされている現実もあります。

また、マレーシアやタイで出稼ぎするために、違法に国境を越えた子ども達が被害に遭うケースもあります。被害に遭ったこども達は、妊娠をはじめ、HIV/AIDSへの感染などの身体的被害はもちろん、買春により心に深い傷を負い、自殺してしまうなどの精神的被害も受けます。


児童買春・人身売買は、人権を侵害する深刻な問題です。

なぜ何の罪もないカンボジアの子どもたちが児童買春の被害にあい、深い傷を負わなければならないのか。その問いの答えの一つは「貧困」にあります。特に農村部では、親が充分に家庭を支えることが出来ず、子どもを売らざるを得ないことが起こりやすい状況にあります。

カンボジアのとある村では全農民の20%〜30%が所有している田んぼは非常に小さく、1年間で6ヶ月分のお米しか収穫できないところもあります。

掘っ立て小屋に住み、交通手段は古い自転車か徒歩。財産である家畜はニワトリが数羽だけ。『裕福な農民』のもとで働き、日銭を稼ぎ、借金返済に追われている人もいます。

子どもたちは学校に行くことができず働かなければなりません。もし、家族の誰かが病気になった、天災により米の収穫が少なくなった、そうなったとき、子どもたちは人身売買の危険を冒して出稼ぎにいきます。「都会によい仕事がある」と人身売買のブローカーがささやくのです。そうして騙されて連れて行かれた先は「買春宿」、そして身体を売ることを強制されるのです。

大人に仕事を、子どもに教育を 〜職業訓練と仕事(雇用)を提供

かものはしプロジェクトは貧困を主原因とするカンボジアの児童買春の根本的な解決を目指し、農村にコミュニティファクトリーというハンディクラフト製品を作る工房を設立し、村の女性たちに職業訓練と雇用を提供しています。彼女たちによって作られた雑貨などは、同国最大の観光地シェムリアップの高級ホテルやショップで販売していきます。


このように職業訓練と雇用の創出を通じて、村の女性達に安定した現金収入の道を切り開くことで、彼女達が経済的に自立した生活を送れるよう支援し、その結果、貧しさゆえに子どもや女性が売られてしまう問題を未然に防いでいきます。

◆STEP1
コミュニティファクトリーを建てる地域を決め、地域のキーマン、リーダーの人達と貧困層のリストアップなどを行い、貧困層向けに説明会を行います。その後、関心を持った世帯、家庭訪問をし、本人達の現状や求める目的などにより、訓練生を選びます。

◆STEP 2
コミュニティファクトリーを建て、親に訓練とハンディクラフト制作の仕事を提供します。

◆STEP 3
安定した現金収入の道が開けることで、家庭の収入が増え、子どもは学校に通えるようになります。

具体的なプロジェクト内容と期待する役割

コミュニティファクトリー事業は、2010年度、強化・拡大していきます。新たな農村でのコミュニティファクトリーの設立、既存のファクトリーの拡張を行う予定です。

ファクトリーは財政的にはまだ赤字の状況であり、自立するためには100人体制の工房をつくり、運営していく必要があります。現在はファクトリーを通じて43名を雇用しており、2010年度は70名程度に対して職業訓練と雇用を提供できる体制を目指します。

プログラム参加者には、現地カンボジアに駐在し、コミュニティファクトリー事業のマネジメントを行っている共同代表青木氏の右腕として、コミュニティファクトリー生産体制の強化、現場の体質改善・生産性のための「5S」の実施と徹底、ハンディクラフト商品の開発(新素材を導入する上での試作サポート、テストマーケティング等)、現地スタッフの育成(人材育成のワークショップ作り、資料・マニュアル作りなど)を担って頂きます。

そして、2年後には日本側の支援なしでも、現地収益でファクトリーをまわしていけるような事業の基盤を創っていくことがミッションです。

また、並行してプログラムの参加者に期待する役割は、現地リアルタイム情報の日本への発信です。かものはしの活動を支援している、もしくは、これから支援して下さるサポーターにとって、自分が寄付したお金がどのように現地の人々の笑顔を生んでいるのかがリアルに伝わってくることが大切です。カンボジアの現場で日々起こっている出来事をBlog、twitter、ウェブ、写真、映像など、どのような手段で、どのような場面を、どのような形で伝えればよいかを自分で考えながら、戦略的に情報発信を行って頂きます。

勤務条件

勤務頻度 原則、週5日
勤務時間 10:00〜21:00の間で8時間程度
勤務地 カンボジア
活動支援金 なし
活動手当 ・プロジェクト期間中の住居はかものはしプロジェクトが無償提供します
・カンボジアへの往復渡航費(渡航時期にもよりますが、往復7万円〜12万円)、ビザ代(毎月2500円程度)は参加者負担となります。

 

経営者メッセージ

NPO法人かものはしプロジェクト 共同代表 青木健太

私たち、かものはしプロジェクトは、世界から児童買春と若者の人身売買被害をなくすことをミッションに活動するNPOです。

私たちはプロジェクトを行うとき、何が根本的な問題解決に繋がるのか、そしてその解決策がいかに持続的に拡大できるのかということを大切にしています。

現在カンボジアにおいて、買う人を取り締まるための警察訓練事業や、子どもや若者が望まない労働を強いられないように雇用支援事業や孤児院の支援などなど様々なプロジェクトを実施しています。

今回の現地でプロジェクトに取り組んで頂く方には、その持続性、発展性のための仕組み作りに参加してもらいたいと思っています。

具体的には、次の二つのプロジェクトに参加してもらいます。

私たちは、い草やココナッツの葉で雑貨を手作りする工房を運営しています。(コミュニティファクトリープロジェクト)その運営の黒字化と、現地の人だけで運営できるための体制作りにチャレンジしています。最貧困層の女性達が雇用を通して生き抜く力をつけていく。そしてその事業がきちんと継続できるように運営方法を洗練させ、形を残していくことが課題です。

もう一つが支援を頂いているサポーターへの情報発信です。自分が寄付したお金がどのように現地の人々の笑顔を生んでいるのか、それをどれだけ身近に感じてもらえるか、それが今後の団体の収益の柱を育てることになります。現場が遠く、成果を実感しづらい国際協力のイメージを変えることは、日本の寄付市場の拡大にも繋がっていくでしょう。

2010年度はもっとも事業が成長する時期だと捉えています。それを加速させるインターン生を必要としています。

具体的に期待するのは次の三点です。

1)現地の駐在員や代表とディスカッションする中で、事業を進化させるための新たな視点、意見、アイディアを出そうと努力すること、2)現地の村の女性やカンボジア人スタッフに信頼されるだけのコミットメント、当事者意識、努力、3)途上国の開発援助の現場で、団体を創業した二人の共同代表や駐在員と一緒に働く中で、誰よりも成長し、現地の人たちにより役に立てる人間になること。

特に今後国際協力や、開発援助を志す人にとっては貴重な現場経験になると思います。一緒に働けるのを楽しみにしています。

 

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