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「エコ回収」でゴミゼロ社会のプロデュースする 株式会社ウインローダー 代表取締役社長 高嶋民仁

年間約260万トンの粗大ゴミを、もう一度世の中へ。

高嶋さんが、事業を通じて解決したい社会的課題は何ですか?

日本全体で、年間約260万トンの粗大ゴミが出されています。この豊かな社会で、モノがどんどんと廃棄されています。しかしその廃棄された粗大ゴミをみると、実はそのうち約50万トンはまだまだ使えるものなんです。古かったり、すこし汚かったりしても使いたい人はいるのですが、ゴミになっているんですね。
エコな暮らしの広がりとともに、すごく求められている分野にも関わらず、実際はまだまだそのほとんどが埋め立てや焼却などで廃棄されているというのが現実です。ここを何とかしたいと思っています。

これまでに実際にされてきたチャレンジを教えてください。

わたしたちは、実は創業60年の物流の会社です。今も119台の大小のトラックと7,660坪の倉庫を持って様々な物流の仕事しています。しかし、物流の分野は競争が激化し、マーケットもシュリンクしているような状況です。そんな中、自分自身、ゴミの可能性に出会ったところから、ゴミゼロ社会を目指すということをミッションに動き始めました。。

シンプルに言うと、物を運んでいった帰りの空のトラックで、不用品を回収してこようというのが、今展開している「エコ回収」のもともとの発想です。このエコランドというサービスをはじめてからすでに6年が経ちますが、現状年間売り上げで5億円、のべ年間6万人の利用者の方にサービスを活用いただくというところまで成長してきています。

現在は、回収したものをオークションにかけて売れたらキャッシュバックするサービス「エコオク」や、美大生などとデザインによって新たな付加価値をつける「Re-ariseプロジェクト」、自社での粗大ゴミの中間処理場「ZEC(ゼロ・エミッション・センター)」、リサイクルショップも展開しています。

「エコ回収」のコンセプト×運送業の強み=付加価値サービス

現在の事業を広げていく上で、こだわっていることがあれば教えてください。

リサイクルや廃品回収サービスはこれまでも、また今でもいろいろとあります。そんな中、ゴミをかっこよく、そこで働いている人をかっこよくできないかということはいつも考えています。

いくつかの工夫を重ねていくことによって、泥臭く誰でもできるような仕事ではなく、ホスピタリティある高付加価値のサービスになります。

トラックのデザインや、ウェブ含めたブランディングなどは気を遣っていることの一つで、前年にはこのサービスに対してグッドデザイン賞をいただきました。また、現場では単なる業者で終わることなく、一つの「体験」として満足していただくことを目指し、ひとつひとつのコミュニケーションを大事にすることで、結果的に回収業ではありえない、熱心なリピーターのお客様も増えています。

また、最近では、他のさまざまな事業をされている方々からお声がけをいただき、可能性が広がっています。

具体的には、どのような可能性があるのでしょうか?

「エコ回収」のコンセプトと、運送業の強みを発揮することによって、いろいろな連携ができはじめています。
倉庫サービスと連携することで、個人のモノの管理・移動・処分を一括して行えるようになります。
インテリアコーディネーターの方々と連携すると、お片づけ・整理収納支援サービスに様変わりします。

これまで物流会社は、頼まれたものを右から左に運ぶ存在でした。
しかし「エコ」のコンセプトを活かすことで、さまざまなサービスとつながり、新しい付加価値を生むサービスができるんですね。

私たちは、現在は一都三県を中心に展開していますが、全国のさまざまな物流会社との横の連携ができてきています。

モノが溢れる日本、明日の社会に向けてコラボレーションしましょう。

特にイノベーショングラントによってどのような連携を期待されていますか?

上記のような新サービスや、日本の不用品の新興国での再利用の促進など、様々な連携の話があり、直感的に3年くらいは、どんどんとニーズにこたえていく流れがつづくと思います。余談ですが、日本でゴミになるものでも、国によっては本当によろこばれるんです。よくも悪くも、日本にはモノがほんとうに溢れています。それをどう効率的・効果的に再流通させるかというのがテーマですね。

社会が分かってくれるようになるまで、折れずに続ける

社会を変えようとしている若き挑戦者たちにメッセージをお願いします。

社会のここが問題だ、これを解決しなければと思ったことも、自分の中では揺るぎないものであっても、世の中すぐに分かってくれるものじゃない。社会が分かってくれるようになるまで、あきらめないで折れずに継続するということが大事だと思います。

わたしもこのエコ回収の取り組みをはじめて3年ほどは、ほんとうに良いことやっていても受け入れられない、本当はこんなこと求められていないのではないかと苦心し折れそうにもなりました。ですが、支えてくれたみなさんに助けられながら、なんとかすこしずつ形にしてこれたことで、時代が追いついてきた今、受け入れられ始めてきたという実感なんです。

志を共有し、共にがんばっていく仲間としてぜひみなさんと一緒にやっていきたいと思っています。

一緒にがんばりましょう。

        

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